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HDDで仮想通貨をマイニング?CHIAのマイニング方法【Mac】

HDDでマイニングする仮想通貨がある!?

という話が広まり、最近では実際にマイニングをしている人が急速に増えてきました。

 

これまでマイニングというと、ビットコインやイーサリアムを対象にしたものが有名でした。

ビットコインは専用のチップ(ASIC)がないと太刀打ちできないため一般人には手が出ません。

イーサリアムはGPUを使ってマイニングできるのですが、GPUに対する需要が高まりGPUが高騰しています。

これもまた、一般人にはなかなか手が出せないものになってしまいました。

 

ところが、ハードディスクドライブ(HDD)でマイニングできる仮想通貨(CHIA)が出てきて最近注目を集めています。

電気を大量に使うビットコインやイーサリアムのマイニングとは違って、消費電力が少なく環境負荷が小さいというのも話題になっている理由のひとつです。

HDDでマイニング(CHIAではファーミングと言う)できるのはChia Network(XCH)と呼ばれるもの。

XCHの現在の価格はこちらから確認できます。

 

この記事ではMacを使ってCHIAファーミングの方法について詳しく解説します。

さらに、ファーミングの際の注意点についても解説します。

使い方によってはMacが壊れる可能性があります。

大切なMacにダメージを与えないためにも、是非最後までご覧ください。

 

 

CHIAの基礎知識

まずはCHIAがどのように動作しているのかをおさらいしておきましょう。

CHIAはハッシュ値の計算を先にやっておいてHDDに保管しておきます。

そしてあるお題が出るとマイニング(CHIAの用語ではファーミングと言う)している人たちはHDDの中を探して、最も近い答え(ハッシュ値)を提示します。

答えに最も近いハッシュ値を持っている人に報酬が支払われます。

厳密には違うところがあるかもしれませんが、ざっと言うとこんな感じです。

 

CHIAをマイニングするためには、「Plotting」と「Farming」の処理が必要になります。

それぞれ詳しく見ていきたいと思います。

 

Plotting

Plottingとは事前にHDDの中にハッシュ値を計算して用意しておく作業のことを言います。

ここで作成されるものをPlotと呼びます。

ファーミングを開始する前に一度だけ実行するものです。

膨大な数のハッシュ値を計算してHDDに記録します。

このとき、検索しやすくするためにソート(並び替え)をします。

この並び替えの作業があるのでPlotの作成には結構時間がかかります・・

 

Farming

Plottingによって生成されたハッシュ値のデータを使ってお題の答えを探し出題者に提示するのがFarmingと呼ばれる作業です。

PlottingはFarmingの前に一度実行すれば良いのですが、このFarmingはプログラムをずっと起動しておく必要があります。

ここで提示する答えが正解に近いものであれば報酬がもらえます。

つまり、答えの候補を沢山持っているほうが正解に近いハッシュ値を提示する可能性が高くなるので有利ということになります。

 

 

CHIAのマイニング(ファーミング)で利益は出るのか?

具体的な手順を説明する前に、気になる収益について先にお話しておきたいと思います。

収益はChia Calculatorで予測できます。

この記事を執筆している時点で1 Chia = $800 ぐらいですが、1TB のデータをファーミングしたと仮定すると、月に1,500円程度です。

利益が出るかと聞かれると、今のChiaの価格では利益は見込めないでしょう。

HDDの価格やファーミングの電気代を考えるとしばらくは利益を出すのは難しいはずです。

ただし、これはChiaの価格が現在の価格の場合の話です。

CHIAが取引所に上場するなど流動性が上がったり、今後注目を集めることになると価格は上昇して利益が発生する可能性はあります。

 

これはChiaだけに限った話ではありませんが、現在の価格だけを見て利益がでるかを判断することはできません。

このあたりの判断は難しいところです。

今すぐ確実に利益がほしいという方にはChiaのファーミングは向いていません。

今後Chiaが上がると予測して投機的にChiaを集めておきたい方で、多少コストがかかるのは許容できるという方はファーミングしてみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

MacでCHIAをマイニング(ファーミング)する手順

では早速MacでChiaをファーミングする方法を解説していきたいと思います。

手順は

  1. クライアントソフトのインストール
  2. Plotの作成
  3. ファーミング

の3ステップです。

専用のソフトをCHIAが用意してくれていますので、手順にしたがって進めていけば簡単にできます。

 

クライアントソフトのインストール

まずは公式ページからクライアントソフトをダウンロードします。

公式ページを開くとこんな感じの画面がでてきます。

デフォルトは中国語なので画面右上から必要に応じて英語に変更してください。

今回はMacでのやり方を見ていきますので、クライアントソフトをダウンロードするために「MacOS」をクリックしてダウンロードしてください。

 

ダウンロードが終わるとダブルクリックしてインストールします。

アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップしてインストール完了です。

 

CHIAのアプリを起動して「CREATE A NEW PRIVATE KEY」をクリックします。

 

パスワードが生成されます。

これはとても大切なものなので、絶対になくさないようにしてください。

各単語には番号が振られていますが、この順番にも意味があります。

書き写すのではなく、スクリーンショットを撮って保存したり印刷しておくことをおすすめします。

保存が終わったら「NEXT」をクリックしてください。

 

クライアントソフトが起動します。

 

これでインストールは完了です。

 

Plotの作成

ここからPlotを作る作業をしていきます。

左側にあるメニューから「Plots」をクリックします。

 

そして「ADD A PLOT」をクリックしてください。

 

ここから、Plotの作成に関わる設定をしていきます。

ここでは、

  1. プロットのサイズ
  2. プロットの数
  3. 一時的なデータの置き場所
  4. 最終的なデータの置き場所

に関する項目が設定できます。

順番に見ていきましょう。

 

①プロットのサイズを設定

デフォルトでは101.4GiBとなっていて、作成の過程で一時的に239GiBの容量のファイルが生成されます。

ここは特に変更する必要はありませんので、このままいきましょう。

 

②プロットの数を設定

次に作成するプロットの数を決めます。

プロットは多いほど報酬がもらえる可能性が高くなりますので、沢山作るほうが良いということになります。

まずは「Show advanced Options」をクリックしてください。

そうすると、以下のように細かく設定する画面が出てきます。

いくつか設定項目がありますが、ここで変更するのは以下の3つだけです。

  • Plot Count:作成するプロットの数を入力
    • 最初は1つだけ作ってみて、うまくいきそうだったらまとめて作ることをおすすめします。
  • RAM max usage:使用するメモリ量の上限
    • デフォルトは3GiBです
    • この値を大きくしてもそれほど作成スピードは変わりませんでした
    • 個人的にはデフォルトで良いと思います
  • Number of threads:スレッド数
    • デフォルト値は2
    • スレッド数を増やしてもそれほど作成時間は短くなりません
    • こちらも個人的にはデフォルトで良いと思います。

どの設定値が良いかはご自身の環境でも変わってきます。

ベストな設定値を探すには、いろいろな値を入れて試していただくのが良いでしょう。

 

③一時的なデータの置き場所を決める

プロットを作成する過程で、一時的に沢山のファイルが生成されます。

それらを置いておく場所が必要です。

101.4GiBのプロットを作成する場合、一時的に239GiBもの容量が必要になります。

これらの容量が確保できる場所を指定してください。

注意ポイント

一時ファイルの置き場所の容量が不足すると、プロットできずにプログラムが停止してしまいます。

「BROWSE」をクリックして、一時ファイルの置き場所を指定してください。

なお、一時ファイルの容量はプロットの容量に依存します。

プロット容量を大きくした場合はより大きな一時ファイルが作成されますのでご注意ください。

 

④最終的なデータの置き場所を決める

最後に、出来上がったPlotを置く場所を指定します。

ここでは101.4GiBのPlotを作成しましたので、この容量が置ける場所である必要があります。

今後Plotは沢山生成していくことになりますので、ディスクの容量には余裕をもたせておくのが良いでしょう。

こちらも「BROWSE」から置き場所を指定してください。

 

これで設定は完了です。

最後に「CREATE PLOT」をクリックしてください。

 

Plotの生成が開始されます。

PCのスペックにもよりますが、僕のMacでは1プロット作成するのに6時間ぐらいかかりました。

 

ファーミング

Plotが作成されれば、いよいよファーミングです。

といっても、ここからは作業は必要ありません。

Plotが生成された後、自動的にファーミングが開始されます。

左側のメニューから「Farm」をクリックしてください。

そうすると、ファームの状況が一覧で表示されます。

右側に「Plot Count」というところがあります。

ここがファーミングされているPlotの数を表しています。

1つ作成した状態でファーミングしていますので、「1」という数字が入っていますね。

1つだけでは、報酬を貰えるのは82年かかるそうです(笑)

この期間を短くするには、Plotをもっともっと増やす必要があります・・

 

 

CHIAのマイニング(ファーミング)で注意すべきこととは?

Macの内蔵SSDはとても高速なので性能という意味では良い場所です。

しかし、SSDには書き込み回数の上限があり、Plotを沢山生成しているとSSDの寿命が尽きてしまいます。

Macの内部SSDを一時ファイルの保存場所とした場合、高速にPlotを作成できますがおすすめしません。

注意ポイント

MacのSSDが壊れてしまう可能性があります。

MacでPlotを大量に作成するときは外部SSDを用意して、そこを一時ファイルの保存場所として指定するなどの工夫が必要です。

 

 

まとめ

HDDでマイニングするという新しい仮想通貨CHIAのマイニング(ファーミング)方法についてご紹介してきました。

ファーミングを始めている人は世界中でたくさんいるようで、ファーミングに使われている総容量も日々急速に増えている状況です。

人気が出てファーミングする人が増えすぎたため、稼ぐためには大量のHDDが必要な状況になっています。

個人でファーミングしていても報酬を得るのはなかなか大変な状況です。

複数人でファーミングして報酬を分け合うプールと呼ばれる方法でなければ、個人で稼ぐのは難しくなっています。

プールについては非公式にやっているものもありますが、トラブルなどもありますので利用は慎重に検討してください。

CHIA公式によると2021年6月には公式のプールをリリースするという情報も出ています。

公式プールが出てきたら、そちらを利用するのが良さそうです。

 

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