Solanaをベースに構築されたRaydiumというDEC(分散型取引所)が注目を集めていますね。
これまでUniswapやPancakeswapをやってきた方でも、Solanaの場合はどのように取引すればいいのか分からないという方も多いと思います。
この記事では、初心者の方にも分かりやすいように図解を用いながらRaydiumでの購入方法やファーミングの方法を解説していきます。
なお、Raydiumでの取引にはウォレットが必要です。
この記事ではMathWalletの利用を前提に解説していきます。
メモ
ウォレットの導入がまだの方はこちらの記事を参考に作成してください。
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目次
Raydiumのファーミングで金利を得るまで
Solanaは早くて安い手数料ということで人気が高まっています。
RaydiumはSolanaをベースとした仮想通貨の分散型取引所です。
Raydiumではファーミングもできるようになっており、簡単に言うとお金を預けておくことで金利収入が得られます。
参考:ファーミングとは?
正確にはイールドファーミング(Yeild Farming)と呼ばれるもので、分散型取引所に仮想通貨を貸し出すことによって金利を得ることをいいます。
なぜ金利が発生するのかという細かい説明は省略しますが、簡単に言うとお金を預けることで、金利収入を得ることができる仕組みです。
しかもその金利が高いことから、最近では人気を博しています。
まず、Raydiumでファームに預けるところまでの流れを簡単に説明します。
手順としては次のようになります。
- ファームに預けたい通貨ペアを決める
- ウォレットに資金を入れる
- 通貨を購入(Swap)する
- 通貨ペアをLiquidityプールに預けてLPトークンを得る
- ファームでLPトークンを預ける
- ファームで増えた金利を回収する
すでにUniswapやPancakeSwapを扱ったことがある方はだいたい同じ流れだな、ということが分かっていただけると思います。
初心者の方はよく意味が分からないところも多いと思いますが大丈夫です。
初心者の方でも以下の手順に従って進めていただければファーミングするところまでできるようになります。
ファームに預けたい通貨ペアを決める
Raydiumのファームに預けて金利収入を得ることをゴールとします。
ファームでは通貨をペアで預ける必要があります。
どんな通貨でも良いということではなく、Raydiumが取り扱っている通貨ペアでなければなりません。
そこで、まずはどの通貨ペアをファームするか決めなければなりません。
2021年5月1日現在、Raydiumが取り扱っている通貨ペアは以下の通りです。
通貨ペア | APR |
RAY-USDT | 136.49% |
RAY-USDC | 131.36% |
RAY-SRM | 105.01% |
RAY-SOL | 76.43% |
RAY-ETH | 93.08% |
APRは年利を意味していますが、これは時々刻々と変化します。
最新の通貨ペア情報およびAPRはこちらからご確認ください。
これらのうち、何れかの通貨ペアを選択してください。
安定しているUSDTやUSDCを選んでリスクを軽減するのも良いでしょうし、RAY-SOLのように通貨自体の将来の高騰に期待して保有するのも良いでしょう。
このあたりの戦略は自分次第ということになります。
ここでは、RAY-SOLを選択したとして、説明を進めていきます。
どの通貨ペアを選択したとしても、次からの手順はほぼ同じです。
ウォレットに資金を入れる
通貨のペアを作る必要があります。
RAYはRaydiumで買うことができます。
SOLをどこかの取引所で購入して、MathWalletに送金し、RaydiumでRAYを購入するというのが、通貨購入の流れになります。
ということで、まずはSOLの入手です。
僕はすでにバイナンスでSOLを持っていましたから、これをMathWalletに送りました。
日本の仮想通貨取引所にビットコインを持っている方は、ウォレットにビットコインを送って、Raydiumの取引所でRAYとSOLを購入しても良いでしょう。
通貨を購入(Swap)する
さて、ここからは実際にRaydium上で通貨を購入していきます。
Raydiumのトップページから「LAUNCH APP」をクリックします。
まずはウォレットとRaydiumを接続します。
右上にある「Connect」をクリック。
「MathWallet」をクリックしてすでに作成しているMathWalletと接続します。
関連 MathWalletの作成がまだの方はこちらを参考に作成してください。
これでウォレットと接続ができましたので、購入するステップに移りたいと思います。
上のメニューにある「Swap」をクリクするとこのような画面になります。
通貨のペアを選択して金額を入力します。
ここでは上段にSOLを、下段にRAYを選択し、上段に交換したいSOLの枚数を入力します。
SOLのすべてを交換してしまうとRAY-SOLの通貨ペアが作成できませんので、半分のSOLをRAYに交換することをおすすめします。
金額を確かめてから、一番下にある「Swap」をクリックします。
そうすると、MathWalletが開きます。
右下の「Accept」をクリックして承認します。
これでSOLでRAYを購入することができましたので、SOLとRAYの両方の通貨がウォレットに入ったことになります。
通貨ペアをLiquidityプールに預けてLPトークンを得る
RAYとSOLの資金を用意できましたが、ファーミングする前にLiquidity Pool に預けなければなりません。
上部のメニューにある「Liquidity」をクリック。
SOLとRAYを預けますので、上段にSOL、下段にRAYを指定。
預ける金額は同じ価値でなければなりませんが、片方を入力するともう片方に自動的に計算されて数値が入力されます。
全部を預ける場合は「MAX」をクリックすればOK。
最後に「Supply」をクリック。
MathWalletの画面が開きますので確認して承認します。
「Accept」をクリック。
これでLiquidityプールへの預け入れは完了です。
ここまでやると、LPトークンというものをもらえます。
このLPトークンを使ってファーミングしていきます。
ファームでLPトークンを預ける
RAY-SOLペアをLiquidityプールに預けることで得られたLPトークンを使って、いよいよファーミングします。
上部にあるメニューの「Farms」をクリック。
(APRやLIQUIDITYの値は刻一刻と変化しますので、この画面の通りにはなっていないと思いますが、問題ありません。)
RAY-SOL LPのところをクリックして展開すると、こんな感じの画面になっているはずです。
LPトークンを預けるために、「Stake LP」をクリック。
ステーキングするLPの量を決めます。
MAXをクリックすれば持っているLPのすべてを簡単に入力できます。
LPトークンだけを持っていても仕方ないので、基本的にはすべてのLPをファームに入れて問題ないでしょう。
MathWalletが開きますので、確認して「Accept」をクリック。
お疲れさまでした!
これでファーミング完了です。
Farmsの画面でファーミングできていることを確認します。
STAKEDのところに、先程入力したLPトークンの量が書かれているはずです。
ファームで増えた金利を回収する
最後のお楽しみは増えたRAYの回収です。
ファームにお金(LPトークン)を入れておくと金利としてRAYがもらえます。
ある程度溜まってきたら回収しましょう。
Raydiumのファームのページから自分が預けている通貨ペアを選択します。
ここではRAY-SOLを預けていますが、PENDING REWARDが0.100351あることがわかります。
この状態ではまだ自分のウォレットには入っていません。
これを回収(自分のウォレットに入れる)してみましょう。
やり方は簡単、「Harvest」をクリックすることで回収できます。
Math Wallet で承認しましょう。
「Accept」をクリックして完了。
ウォレットを確認するとRAYが増えているはずです。
ファームで増えたRAYの活用方法
ここまで読んでいただいた方はファーミングができるようになっていると思います。
ファームに預けたことで、RAYを獲得できるようになったわけですが、このRAYをどのような使い方があるのか、ここでは3つの方法をご紹介しておきたいと思います。
RAYのプールに預けてステーキングでさらに増やす
RaydiumではRAYの単独ステーキングができます。
簡単に言うと、RAYを預けておくだけで金利がもらえるというものです。
ファームに預ける場合よりもAPRは悪くなりますが、それでも約50%のAPRです。
仮想通貨のDeFiの世界にいると感覚がおかしくなってしまいますが、普通の銀行を考えるととんでもなく良い金利ですよね。
RAYをそれなりに長期保有することを考えている方は、ただ財布にRAYを入れておくよりはステーキングしておいたほうがマシです。
ステーキングするためには、まず上のメニューバーの中から「Staking」をクリックします。
RAYを選択して「Stake RAY」をクリック。
このようなポップアップが現れますので、預け入れたい金額を入力して「Confirm」をクリック。
あとはMathWalletで「Accept」をクリックすれば完了です。
他の通貨と交換する
金利はRAYで受取りますが、これを他の通貨にすぐに変えてしまうという方法もあるでしょう。
RAYはRaydiumのSwapから交換可能です。
RAYは値下がりのリスクがあると判断したような場合は、特に他の通貨にすぐにでも交換してしまったほうが得策です。
さらなるファーミングにまわす
金利収入として得られたRAYをさらにファーミングにまわす方法も考えられます。
RAY-SOLの投資を増やすのもいいですし、リスク回避のためRAY-USDTやRAY-USDCなど、ステーブルなコインを使ったファーミングに振り分けるのも良いでしょう。
まとめ
Raydiumでファーミングするまでの手順をひととおり解説してきました。
少しややこしいですが、通貨ペアを作る→Liquiditiyプールに預けてLPトークンをもらう→LPトークンをファーミングする→金利収入を得る、という流れになります。
また、金利収入として得られたRAYの3つの活用方法についても説明しました。
3つのうちどの方法が良いかは、取れるリスクと求めるパフォーマンスのバランスによって違ってきます。
今Raydiumは注目を集めている取引所で人気が上昇していますが、SOLやRAYの価格推移に注意しながら利用しましょう。
注意ポイント
すべての操作は自己責任で行ってください。
この記事を参考にしたことで被った損害について、管理人は一切の責任を負いません。